X3:AP チュートリアルB07 ―大型艦に搭乗する

大型艦の入手は一つの到達点

 M7やM2・M1クラスの艦艇は、その巨大な体躯に相応しい火力と防御力を備えています。
 戦闘機やコルベットとは大きさも火力も次元が異なり、購入するには莫大なコストと諸勢力からの厚い信用を要求されます。それだけに、大型艦を手に入れることはこのゲームの一つの目標と言ってもいいぐらいです。

 反面、その図体の大きさのために運動性は低く、戦闘機のように自由に飛び回ることができません。また、慣れない間は自分の身体の大きさに馴染めず、付近の船や出港直後の際にステーションと衝突することも珍しくありません。戦闘では集中砲火を浴びない限りそうそう沈まないため、航行中に事故に遭って死を経験する方が早いぐらいです。

 M7よりも更に大きいM2・M1クラスはMainGunをもたず、兵装は全てタレットによって構成されています。そのため戦闘中は終始タレットに攻撃を任せ、プレイヤーは操舵しながらミサイルを乱射するなり、3人称視点に変更してタレットが敵を殲滅していく様子を眺めたりと、操作量自体は小型機やコルベットよりも少ないです。
 
 戦闘の難易を比較すれば、一度の判断ミスやミサイルの迎撃漏れで即死するリスクを抱える小型機の方が大型艦よりも遥かに難しいです。一方、大型艦は戦闘よりもゲートアウト直後の事故死などで頭を抱える方が多いため、戦闘よりも航行で難儀するクラスと言った方が適切かもしれません。


視点の切り替えを活用して事故を防ぐ

 通常の視点では、その図体の大きさに対して得られる視界が非常に限られています。
 例えば、後方からNPCの交易船が近づいていることに気付かず艦尾で薙ぎ倒してしまったり、前方に何も映っていないのに何故かNPCが通信で訴えてきたり、そのまま船体に引っかかったNPCの船をひき潰してしまったりと、航行中に何かと不幸な事故を招きかねません。

普段の視点。これだけだと前方の限られた範囲しか把握できない。
F2キーを1度押した状態。船の周囲の状況が把握しやすくなる。
 なので、F2キーを押して後方視点に切り替えましょう。
 これで船の周りが確認しやすくなります。NPCは大型艦をM3のような戦闘機と同じ感覚で動かすため、周囲に友軍の艦艇が多い場合はこの視点に切り替えて衝突しないよう注意する必要があります。


 この視点の状態でテンキーの「2,4,6,8」を押すと側面や上下に視点を動かすこともできます。
 同じくテンキーの「1,3」で視点を斜めに、それから「-,+」で視点を近づけたり遠ざけることもできます。

 周囲にステーション等のオブジェクトが無いのに物が衝突する音が連続するときは、これで調べてみると大抵NPCの船が引っかかっているのが見つかるはずです。滅多に起きないことですが、ゲートアウトした直後に順番待ちをしていた交易船をそのまま引きずってしまう事もあります。

 なお、元の視点に戻すときはF1キーを押して下さい。


ステーションやゲートから出るときは、

 交易船やコルベットの感覚で出港しようとすると艦尾などがステーションにぶつかって自沈することも珍しくないため、ステーションから出港する際もF2で視点を切り替える癖をつけることをお勧めします。

 この状態から艦首を下げると、跳ね上がった艦尾がステーションに激突して沈みます。
 大型艦同士が衝突した時は固い方が勝つというシンプルな勝負で決まるのですが、ステーションの固さは艦船の比ではないので確実にこちらが爆散してしまいます。


 ゲートから出てきた直後も注意が必要です。
 画像の船は幅が広くないので多分大丈夫ですが、ゲートアウト直後に急いで舵をきろうとすると、例によって艦尾がゲートの外枠に接触してしまい沈んでしまいます。

 Xenon IやKyotoなど、駆逐艦のなかでも特に大きな船はその危険性が高いため、ゲートから距離をとってから舵を切る必要があります。
 もっとも十分な距離を確保しようと前進していると、今度はゲートアウトしてきた後続の友軍艦と衝突してどちらかが沈むんですけどね…。IやKyotoに並ぶ耐久力を持った船はそうそう存在しないので、こちらが死ぬことは多分ないです。ただ、最前線の宙域で衝突事故が発生すると、戦う前からシールドの残量がほとんど無いという極めて不利な状況に立たされます。

 不安なときは目的の宙域へ船を先行させ、後からプレイヤーもゲートアウトして合流、船に乗り換えるという手もあります。何にしても、往来が激しい場所へゲートアウトする際は事前にセーブを行っておくことを強く推奨します。


タレットを操作する

 小型機や交易船も含め、タレットを搭載している船はF1キーでタレットの視点に切り替えることができます。
 
再度、通常の視点から。
F1キーを押して正面タレットの視点に切り替え。タレットも自分で操縦可。
 大型艦それ自体は非常に鈍重ですが、タレットはきびきび動かすことができます。
 なかなか落ちない小型機がいる場合は、自分でタレットを操作して撃ち落した方が早いかもしれませんね。


後部タレット。タレット視点中もミサイルを発射できる。
 複数個所にタレットを搭載している場合、F1キーを押す度に各タレットの視点に切り替わります。
 大抵の大型艦は、正面→左右→後方→上下→元の視点という順に変わります。

 気をつけなければならない点として、タレットを操作している間は船の舵がきれません。加減速もできないので、元の視点に戻さないと減速ができず敵艦と正面衝突することも有り得ます。
 ですがF1キーを連打して元の視点に戻すのは非常に効率が悪いです。タレットの視点から咄嗟に戻りたいときは、一度F2キーを押して後方視点にしてから再びF1キーを押して下さい。 これで直ぐに戻せます。


「MARS」で更に効果的な運用を

 ドローンについて説明した際にも紹介しましたが、大型艦に乗るなら「MARS」は是非導入したいMODです。
 X3に登場するほとんどの武器は、対艦向きの長射程・高威力・低精度(速度)の火器か、戦闘機向きの短射程・低威力・高精度の火器のどちらかに大別されます。そのため対艦を想定した武装を施すと戦闘機の群れに弱くなり、逆に戦闘機の迎撃に装備を割くと今度は対艦戦闘時の火力が低下してしまいます。その折衷案として、タレットに複数の武器を装備・併用することでカバーするという手もありますが、何にしても装備できる武器の種類が多いとジレンマに悩まされます。

 MARSは以前紹介した通り、相手のクラスに合わせてタレットの兵装を自動で切り替えます。対艦用と小型機用の武器をそれぞれ用意しなければならないので通常より費用はかさみますが、バニラの状態と比較にならない戦果を挙げてくれます。

 友軍が付近にいて誤射しかねないときは即座に砲撃を中止させることもできますし、ターゲットを指定すれば優先的に狙ってくれます。更にドローンによる迎撃やデコイも使えるようになるため、大型艦の大味な戦闘がかなり改善されて楽しくなります。


Freight Droneを使って買い物を楽に

 これもドローンの話をした際に触れましたが、Freight Droneを使うと大型艦が入港できない工場や貿易港で買い物ができます。

 積荷画面(F)からFreight Droneを射出後、ドローンに港でドッキングするよう指示すれば自動で港へ向かっていきます。後の段取りは他の船に指示をする手順と変わりません。必要な物資を購入したら戻ってくるように指示し、ドローンを回収すればFreight Droneの中身も船に積み込まれます。

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