X3:APプレイ日誌41 ―TL船が欲しいよ

前回のあらすじ

　今後重要になるセクターを開拓しておいた。
　お金が1億5千万Crぐらい貯まった。
　けど例によって、戦艦どころか巡航艦を買うだけの信用すら得ていなかった。
　だぶついた資金を活用するため、工場の建設を考えた。

工場を建てようと思ったけど

　まだ大型輸送艦（TL）を1隻も持ってなかった。NPCのTL船に頼んで運んでもらう手段もあるが、できれば自前の船で運びたい。なので今はTL船のカタログを見ている。
　工場を建てるには、まず工場をシップヤードで買う必要がある。で、その工場を運搬するにはTL船が必要になる。
　さすがに工場をシップヤードから丸ごと運搬するというわけではなく、組み立て前の資材の状態で運ぶ（多分）。何にしても、工場の運搬には大きなカーゴスペースが必要になる。SFクラスの交易船や戦艦なんかは10,000-15,000ぐらい容量があるけど、それでは到底足りない。

　同じTL船同士でも、容量の差は結構ある。例えばSplitのElefant級は68,000、BoronのOrca級で100,000。TeladiのAlbatross級になれば150,000と、Elefantの倍以上ある。Elefantはその代わりに出せる速度が高いので、必ずしもAlbatrossが上位互換というわけでもない。

　ステーション建設目的でTL船を運用するなら、1隻あれば十分である。セクター間はジャンプして移動するのが基本になるし、ステーション建設時にTL船の位置は関係しないので、速度も必要ない。重視するのは、ただカーゴの大きさのみ。「ステーションを後1個2個運べる」という差は地味に大きい。往復する手間が省けるからね。

　他方、兵站や物流を器用に調える人なんかは、補給艦としてTLを何隻も運用していることもある。SplitのElefant等は、特にそうした状況において意義がでてくる。
　私はそこまで大掛かりなシステムを構築したことがないので、今回もTL船はカーゴ容量の大きさで決めようと思う。

　「決めようと思う」と言ったところで、 
　TL船買うだけの信用がないんですけどね。

 これが難儀な話。

Teladiに媚びを売る

　買う船は決めている。TL船のなかでもカーゴが特に大きいTeladiのAlbatross級だ。

Teladi-TL大型輸送艦Albatross

 　ただ、Teladiの信頼を得るのは五大種族のなかで一番時間がかかる。なにせ連中は海賊と仲良しだから、海賊を掃討しても信頼されない。もしかすると微々たる量でREPが上昇しているのかもしれないが、あれだけ海賊を倒しているのに信頼された記憶が無いので恐らく上昇していないはず。
　ライセンスを所持していれば、海賊の機体や船を撃墜したときに気持ち程度の謝礼は貰える。金はくれるが、しかし信用しない。その辺は商魂たくましいTeladiなだけはある。

　Teladiの連中が喜ぶのは、自分たちのセクターや船を脅かすXenon機を撃墜すること。他の種族と違って軍港も少ないので、プレイヤーがXenonの相手をすることで防衛に割く手間が省けるのは願ったり叶ったりなのだろう。

　XenonセクターとTeladiのセクターが隣接している箇所は、確か3箇所ある。今現在、私が開拓済みなのはOmicronの西にあるScale Plate Greenのみ。ここも結構Xenonが現れるものの、アステロイドが多くてなかなか戦い辛い。
　もしTeladiの信用を得たいと思うなら、Grand Exchangeで稼ぐのが一番良い。ここは3箇所のなかでXenonの侵攻が最も激しく、ほとんど垂れ流し状態にある。だけどまだ開拓できていないので、以前鹵獲したM5をGrand Exchangeに向けて飛ばすことにする。

　Grand Exchangeに行けるようになるまでは、最寄りのScale Plate GreenでXenon機を探すことにしよう。Omicronより西はまだ全然開拓していないので、ついでにPTNI HQぐらいまでは把握しておきたいしね。

Scale Plate Greenにて

　落し物を見つけた。

Xenon-M7巡航艦 C

　無人のXenon機や艦船が「ベイルアウト」ってどういう理屈なんだろう、偶にそんな疑問にかられる。だけど連中も完全無欠という訳じゃないし、その疑問が湧くたびに「故障して動かなくなった」と脳内で補完するようにしている。

　とにかく、こいつはもう動いていない。こんなもん外宇宙の住民は気味悪がって誰も欲しがらないけど、「誰かにとっては宝物」とはよく言ったもんである。つまり私にとっては宝物である。
　とりあえず売却せずに残しておこう。もし火器さえ見つかれば、戦艦すら倒せる戦力になる。火器さえ見つけることができれば…。

　性能はこんな感じ。速度はShrikeと同じぐらいかな。
　巡航艦で2GJシールドを積むタイプは珍しい。合計6GJなので、結構硬い。
　戦闘艦としての性能が重視されているため、牽引できるのはM3が1機のみ。

　主砲は8、背中と腹部のタレット以外は全てDMBCが使用可。
　MARSを搭載させればQSCやHEPRと併用ができるので、AIに任せても頼れる戦力になる。


　なお、肝心のXenon機は駆逐艦PXと随伴のLが数機、このCの周りを飛んでいる程度だった。Grand Exchangeに比べるとやはりXenonの動向が鈍いので、飛ばした偵察機が目的地へ着くまでCircle of Labourに戻ってサルベージでもしながら待つとする。

つづく。